第一回 独立開業ママ薬剤師オンライン会レポート

2021年4月17日に第一回目の独立開業ママ薬剤師オンライン会を開催しました!
今回は3児(小3・年長・0歳)のママであり2020年に開局された、たから薬局の松本慶子さんをゲストにお招きし、開業の経緯や子育てをしながら薬局経営をすることについてお話いただきました♪
内容を早速レポートいたします!

オンライン会の様子(上段左が松本さん)

子育てしながら独立することは元から抱いていた夢

松本さんがなぜ子育てをしながら独立をされたのか、やはり経緯が気になるところ。
ご準備いただいたスライドを元にお話が始まりました♪

松本さん:「元々実家が本屋さんを営んでいて、仕事をしながら子育てすることは自分の中でも自然なことで、いつか自分もそういうスタイルで働きたいなと思っていました。そして調剤薬局で働き出してから1~2年目頃には既に独立したいと思うようになりました。」

松本さん:「夫の実家も自営をしていて、義母が長らく切り盛りをしていたのですが跡継ぎがいないので、引退されるタイミングでそこの土地を利用して開業することにしました。家賃がかからないのは良いのですが、近くに病院は無いので、完全面分業且つ在宅に力を入れていこうと思いました。そうなると在宅の経験も必要なので、長男が生まれた後に在宅をやっている薬局に転職をして経験を積みました。」

子どもが大きくなるまでは資金貯めと独立準備期間に

松本さん:「子どもが多少大きくなってから独立したいと思っていたのと、借金はあまりしたくなかったのでそれまでは自己資金を貯める期間にしました。開業資金としては1,200万円くらい準備しましたね。その後良いタイミングかなという時期に仕事を一旦やめて開業準備に入りました。門前があるわけでもコネがあるわけでもなかったので、まずはパートくらい稼げれば良いという気持ちでスタートしました。」
※このタイミングの時のお子さんの年齢(長男:小1、次男:年少)

ふーみん:「松本さんはお勤めを一度辞められて開局準備に入られたと思いますが、実際ママ薬さんで働きながら開業準備ってできるものでしょうか?」

松本さん:「できると思いますよ。あれです、結婚式の準備に似てます(笑)結構早めから少しづつ準備に入るのですが、バタバタと忙しいのは最後の2,3か月くらいなので余裕を持って準備できれば大丈夫かと思います。私の場合はスズケンさんの無料の開局支援をお願いして、書類関係とかはほぼ指示通りにやりました。あとうちの場合は面だったのでザックリと取り扱う薬は決めて前の職場から10錠ずつ分けてもらったりしました。これが門前だと先生との面談や取り扱う薬を決めたりやることがあるんだと思います。」

ママにこそ独立をおススメしたい!

松本さん:「大変なこともありますが、日々やりがいは感じています。私はママさんにこそ独立をおススメしたいのですが、私が実際に感じているメリットをお伝えします。」

<独立して良かったこと・ママ薬さんにおすすめできること>
■患者さんとの関係性をより一層大事にできるように
松本さん:「勤めの時も投薬の時などは親身になっていましたがやはりどこかで〇〇病院の患者さんという意識があって、でも独立してみてわざわざ処方箋を持ってきてくださる患者さんは自分のところの患者さんという思い入れができ、より一層関係性を大事にしていきたいと思うようになりました。」

■フレキシブルに対応できる
松本さん:「何かあった時に、勤めだと会社への許可をとったり時間外対応も難しいのですが、自分のお店なので患者さんから要望があった時にはすぐに対応できたりすることは良いですね。あと普通の薬局ではできないと思いますが、キッズスペースを設けて、3番目の子を側に寝かせながら仕事をしたりしています。育児と仕事に大きく線引きしなくて良いところも独立して良かったことですね。

■マルチタスクが得意
松本さん:「お母さんて仕事に家事・育児とマルチタスクのスキルが身についてくると思うんです。独立も人を雇えるようになるまでは事務や営業も兼務して色々な仕事をこなしていく。それでも母業で培われたマルチタスクスキルは大いに生かせると思います。」

<独立して大変なこと>
■営業に苦戦
松本さん:「今まで勤めの時は恵まれていたなぁと感じます。黙っていても患者さんは来ますし在宅の仕事は降ってきますし。でもいざ独立してみて待っていても患者さんは来ないので自ら動かないといけません。コロナのこともあっていきなり飛び込みもできないですし…まだ模索中なのですが地域ケアセンターにメールを打ったり試行錯誤しています。」

■独立直後の妊娠出産
松本さん:「2020年1月に開業したのですが、そのあとすぐ想定外の妊娠が分かって3,4月は悪阻のピークでかなりキツかったです(笑)でも逆に自分のお店なので休み休みやれたりして何とかなりました。」

質問コーナー

お話を聞いてみて気になることを質問しました!

Mさん:実際、何歳くらいまで働こうと思ってますか?

松本さん:「今のスタイルでやるのはあと20年くらいが限界ですかね。調剤過誤とかで患者さんにご迷惑もかけれないですし・・・そうなったら投薬専門とか違った形で関わりたいなとは思っています。

Mさん:「松本さんの人生相談コーナーとかいいかもですね(笑)」

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Rさん:「お子さん3人いながら経営もされて大変なことも多いと思いますがメンタルケアってどのようにされてますか?私の場合はお薬の支払いサイクルの関係できつい時は子ども生活にも影響してしまって・・・」

松本さん:「そうですねぇ、結構ポジティブって言われるのですが根っからのポジティブ人間というわけではなくあえて演じている部分もあります。同じ出来事が起こって、愚痴を言って解決するならいいんですけどそうはいかないので前向きな発言していた方が支援者ができたり得なことが多いので、そういう風にやっています。」

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ふーみん:「パートくらい稼げればOKという話がありましたが、開局1年ちょっと、且つ面で在宅メインで今実際パートくらいにはなりましたか!?

松本さん:「義母に家賃代わりに少し支払いをしているのですがそれを抜かしたら新卒初任給くらいにはなりましたね。少しずつ患者さんも紹介で増えてきてはいるのですが、ターミナルの患者さんも多いのでいつ終わるかという不安は常にあります。気を抜かずに営業も頑張らないといけないですね。」

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ふーみん:会計知識ってどこまで必要なのでしょうか・・・?

松本さん:「私は元々知識ゼロでした。でも税理士さんに丸投げしたくなかったというかやってみたい気持ちがあったので、独立準備期間に簿記3級くらいあれば良いかなと思い勉強しました。あとは勤めている時に技術料がどれくらいかなど診療報酬に関しては意識をするようにしていました。」

Kさん:簿記以外に何か勉強されましたか?

松本さん:「それ以外は特にしてないですね。薬剤師ってただでさえ勉強すべきことがたくさんあるのでこれ以上増やさなくていいと思います。でも在宅をやるならベースの在宅知識や介護保険のことも少し学んでいた方がいいかなとは思います。

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ふーみん:「タイムスケジュールってどんな感じなのでしょうか?きっと朝とかバタバタですよね・・」

松本さん:「一応開局時間は9:00~17:00なんですが、私朝が弱くて(笑)まだ3番目の子の夜間授乳があったりするので眠くて8:00まで寝てしまうこともあります。そのあと準備して保育園に上の子たちを連れていくのが9:30頃になって結局10:00頃から働き始めて16:00にお迎え行ってって感じです。私がいない間は薬剤師免許を持っている主人に店番をしてもらっています。夫が在宅ワークができる仕事なので助かっています。」

ふーみん:顔が知れた患者さん達と周囲のサポートもあって、必ず始業までにお店に行かなければ!というプレッシャーもなく、無理なくできているのですね!

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ふーみん:「まだまだ聞きたいことがたくさんありますが、お時間になりましたのでこの辺でお開きにしましょう!松本さん、本日は貴重なお話をありがとうございました!!」

全員:「ありがとうございました。」

いかがでしたでしょうか?
松本さんのお話を聞いて、ママ薬剤師の独立開業は大変さもあるけどメリットややりがいもたくさんあるなと感じました。知識やスキルも大事ですが、やる気と勢いも大事ですね!今後も独立開業をテーマにまたお話する機会を設けたいと思いますのでご興味のある方はぜひご参加ください♪